業界の常識を打ち破り誕生した、100%天然のEソイル。
スギやヒノキをリサイクルした循環型土壌改良剤です。

ABOUT E-SOIL

E-ソイルについて

E-ソイルとは、国産ヒノキ・スギ樹⽪を表⾯活性処理しながら、特殊粉砕機を⽤いて⼟壌へと加⼯したものです。堆肥化しないスギやヒノキの樹皮には天然の殺菌力があり、腐敗せず長期間繊維を保つ、新しい多目的環境保全型建設資材です。
E-ソイルは繊維状の形状により、柔らかくクッション性に富み、抜群の吸水性を誇ります。また、繊維が複雑に絡み合うことで、土くずれを起こしにくいという素晴らしい特徴も生み出しました。
この “土くずれしにくい” という特徴のおかげで、急勾配の屋根から壁面にまで緑を生むことができます。
地球にやさしい優れた特性を持ち、地域の環境づくりに貢献しています。

MERIT

E-ソイル採用のメリット

01. 保⽔能⼒に優れる

⼀般的な⼈⼯軽量⼟に⽐べて約2倍の水量を保⽔することができるので、植物が⽣育しやすくなります。

※⿃取⼤学での実験結果(⼈⼯軽量⼟は東邦レオ「ビバソイル」を使⽤)

E-ソイル⼈⼯軽量⼟
最⼤保⽔能(kg/㎡)
瞬時に保⽔する量
470 〜 560260〜320
有効保⽔能(kg/㎡)
20℃で 24時間放置し、重⼒⽔を除いた植物が実際に利⽤する⽔の量
420〜510180〜295

02. 吸⽔能⼒に優れる

⼀般的な⼈⼯軽量⼟に⽐べて効率よく⾬⽔を吸⽔することができます。これにより⾬⽔や灌⽔を効率よく利⽤できます。

※⿃取環境⼤学での実験結果(屋外で1m×1mの防⽔処理パネルを勾配5度に設置。その中に厚さ100mmの各⼟壌を敷き、吸⽔されず流出した⽔量を測定)

E-ソイル ⼈⼯軽量⼟
経過時間
実験開始からの経過時間
1h後 2h後 3h後 1h後 2h後 3h後
累計降⾬量(mm)
⾃然降⾬による降⾬量
23 38 64 同左
流出量(kg/㎡)
吸⽔せず流出した⾬⽔の量
0.2 2.1 23.6 7.3 12.8 42.6
吸⽔率(%)
降⾬量に対して⼟が吸⽔した量の割合(吸⽔量は降⾬量-流出量で算出)
99.1 94.5 63.1 68.3 66.3 33.4

03. 基盤を薄くできる

保⽔能⼒が⾼いため、薄い基盤でも植物が⼗分に⽣育することが可能です。

※E-ソイルの基盤厚はメーカー推奨値。⼈⼯軽量⼟の基盤厚は原設計における設定値

E-ソイル⼈⼯軽量⼟
「地被」基盤厚(mm)60〜100400
「低⽊」基盤厚(mm)
樹⾼1.2m程度(植栽時)
100400
「⾼⽊」基盤厚(mm)
樹⾼5.0m程度(植栽時)
400〜600750

04. 根腐れを起こしにくい

保水量が高くなると根腐れの心配がでてきますが、E-ソイルの場合は、スギ・ヒノキ樹⽪が持つ天然殺菌⼒が、フザリュウム菌等の根腐れ菌を殺菌します。これにより根腐れを起こさないため、下地にLアングル等を設置して、⼟が吸収しきれずに流出する⾬⽔をせき⽌め、⾬⽔を溜めておくことが可能となり、灌⽔量の削減になります。弊施⼯後30年の物件でも殺菌効果が持続しています。

例)宝塚南口幼稚園 E-ソイルを用いた大林式張芝工法を使用

施工前:園庭を半年前に新築施工されたが、降雨後翌日でも排水せず、芝生は根腐れで全滅、悪臭まで発生。

施工後:現況土を鋤取り・客土せずに完全再利用。園庭は狭い範囲で踏圧がたくさんかかり、芝生広場として悪条件ではあるが、E-ソイルでは問題なし。


05. その他

多くの空気を含むため他の⼟壌に⽐べて断熱性に優れているため、壁面・屋上の緑化などに使用すると省エネになり、植栽に使用すると植物の生育も良好となります。また、酸性⾬にも強いという特徴もあります。

前橋市活性化プロジェクト
SHIROIYA HOTEL(藤本壮介氏設計)
2021竣工

SPECIFIC

E-ソイルの特性

01. 傾斜部における地すべり

繊維質のE-ソイルが絡み合うため、軽⽯様のビバソイル、天然⼟に⽐べて地滑りしにくい特性があります。勾配60°以下では地滑り対策不要です(勾配60°以上では地滑り対策としてLアングル(表⾯保護)と⾦網(⼟留め)が必要となります)。

例)ブルボンビィンズドーム(災害対策施設) E-ソイルを用いた大林式急勾配 屋根・屋上緑化工法を使用(勾配73°)

勾配70°モックアップでの実験

植栽前:E-ソイルの場合、空白部を設けても崩れないが、天然土はネット張りしても崩落する。

植栽後:E-ソイルの場合、植栽後でも崩れない。


02. 樹⽊の転倒

繊維質のE-ソイルが絡み合い、 気相率が天然⼟の約15〜20倍あるため、根の発達に優れ、⼟への定着⼒が⾼くなり⽊の⽀持⼒を⾼めます。⾼⽊は地下⽀柱を併⽤することで、転倒対策を図ります(2m以下の低⽊は⽀柱不要)。
勾配20°以下までは斜⾯に⾼⽊の植栽が可能です。勾配20°以上の場合は⾼⽊の転倒の恐れがあるため、掘り下げるなどして⽔平な⾯(スラブ)を⽤意する必要があります(ロープ等による転倒対策を施せば、勾配20°以上でも植栽できる可能性があります) 。
薄い基盤でも樹⽊は⾵で転倒しにくく、実績では「地上8〜9階/基盤厚200mm/樹⾼5〜7m(植栽時1.5〜2m)/地下⽀柱無し」という条件下で、竣⼯後28年間経ったが台⾵でも被害はありません。

例)武⽥薬品本社ビル E-ソイルを用いた大林式屋上緑化工法を使用


03. 強⾵による⼟の⾶散

E-ソイルは粒⼦状ではなく繊維状のため、繊維同⼠が絡み合い、台⾵でも⾶散しません。⽇本建築総合試験場の試験(最⼤ブロアー⾵速40m/s)でも⾶散しないことが実証済みです。(図参照)軽くて⾶ばない⼟として特許を取得しました。

※⾵速40〜60m/sの規格値183kg/㎡の負圧をかけ、⼟が剥離しないことを検証

04. その他

植栽は種⼦吹付けでも、苗でも植栽可能です。特に相性の悪い樹種などもありません。肥料はE-ソイル⽤に特化した商品もありますが、他の肥料(液肥・顆粒)も使⽤可能です。
⽇焼けにより⾊が抜けていく(⽩くなっていく)ことはあります。
1.35倍(⾮歩⾏部)の体積の⼟量を転圧して施⼯するため、⼟厚400mmの場合の経年による沈下は1〜2cm程度と推定しています。植⽳部も根鉢下の⼟厚は100〜200mm程度のため、植⽳部だけが極端に沈下する可能性は低いとみています。

例)介護施設ソラエ(アトリエプラス様) E-ソイルを用いた尾林式壁面緑化工法を使用。ポット・農薬不使用で育成良好。

E-ソイルの天然殺菌力

100%天然のスギやヒノキからできているE-ソイル。スギやヒノキの樹皮には天然の殺菌力があるため、腐敗することなく長期間繊維状態を保てます。池などの水辺を施工した場合でもこの天然の殺菌力でアオコも発生せず、美しい水辺を長期間にわたり実現することができます。また、無農薬管理ができるため、バッタやカエルなどの生物と共生することができます。パーク堆肥とは異なり、河川、湖沼、大気を汚すこともありません。

例)なのはな幼児園ビオトープ
子供たちに人気のせせらぎには小魚やカニなどが早くから住み着きます。農薬不使用なので、子供にも安全です。ヘドロ・アオコの発生もありません。

例)静岡県立がんセンター
広大な庭の最終にある池。院内の風呂等の排水を循環利用しているが、施工から30年以上経過しても菌の発生、ヘドロもなくきれいなまま保たれています。

SDGs

  • Eソイルは軽量土壌の中で製造から考え唯一環境負荷がマイナスにならない土壌です 。(当社調べ)
    理由:例えば軽石やパーライトは採取に山を掘削します。E ソイルは木材加工に発生する樹皮を加工し再利用していて、元々腐らないので重油で焼却処分していたので燃料も使わなくなりました。 (環境大臣賞受賞)
  • 乾燥時比重が0.3、湿潤時0.65から分かるように気層率が高く断熱性(グラスウール同等以上)に加えて植物の気化熱合わせ下階光熱費(平均室温-5度)削減
  • 強靭な保水性で潅水用水道使用量の減少ができる大林式自動潅水システムは、1日20〜30回でも散水できます。Eソイルが飽和状態になる前に止め、それを繰り返すと水道費が従来の3分の1に抑えることも可能です。
  • 軽量のため躯体負荷が少なく柱等を軽減できます。

大林式自動潅水システムと E ソイル保水性と合わせての水道消費量比較
(屋上緑化に使用分の計算)

【個人住宅のケース概算】

・従来工法の水道使用料
1日2回 30分
30リッター(1分)× 60分 = 1,800リッター(1日)
1,800リッター(1日)× 30日 = 54,000リッター(1ヶ月)
54,000リッター(1ヶ月)× 12ヶ月= 648,000リッター(1年)
→ 648,000リッターは 648m³ なので、200,000円(下水道使用料込み)

・大林式工法の水道使用量
1日20回 30秒
30リッター(1分)× 10分 = 300リッター(1日)
300リッター(1日)× 30日 = 9,000リッター(1ヶ月)
9,000リッター(1ヶ月)× 12ヶ月= 108,000リッター(1年)
→ 108,000リッターは 108m³ なので、33,480円(下水道使用料込み)

年間差額¥166,520

【大面積屋上緑化のケース概算】
・従来工法の水道使用料
1日2回 30分
420リッター(1分)× 60分 = 25,200リッター(1日)
25,200リッター(1日)× 30日 = 756,000リッター(1ヶ月)
756,000リッター(1ヶ月)× 12ヶ月= 9,072,000リッター(1年)
→ 9,072,000リッターは 9,072m³ なので、2,821,000円(下水道使用料込み)

・大林式工法の水道使用料
1日20回 60秒
420リッター(1分)× 20分 = 8,400リッター(1日)
8,400リッター(1日)× 30日 = 252,000リッター(1ヶ月)
252,000リッター(1ヶ月)× 12ヶ月= 3,024,000リッター(1年)
→ 3,024,000リッターは 3,024m³ なので、937,440円(下水道使用料込み)

年間差額¥1,883,560